愛犬の体重管理レシピ│手作りフードのメリット・デメリット

愛犬の健康管理

ライフパートナーである愛犬との一日一日はかけがえのないものですよね。

健康で長生きして欲しいと誰もが願うと思うのですが、それには飼い主さんのバランスのよい食事による健康管理と体重管理が必須です。

ここでは手作りフードで健康管理という観点から、

  • 手作りフードで使える食材
  • 手作りのメリット・デメリット

などをご紹介していきたいと思います。

また、カロリー計算方法や提案レシピ、完全に手作りではなくてもドッグフードにちょっと足して手軽に健康管理出来るレシピなどをご紹介していきます。

手作りフードはどんな素材がいいの?

手作りフードを作る際にどんな食材が使えるのか?

栄養成分については作る前に知っておく必要があります。

食材によって栄養素や特徴が違うので、愛犬の体調や体質に合わせた手作りフードを作ってあげられると嬉しいですよね。

ここでは、犬に与えて安全なオススメの食材をご紹介していきたいと思います。

にんじん

にんじんの特徴は、低カロリーで食物繊維が豊富、栄養価が高いことです。

食物繊維が胃腸の働きを整えて便通がよくなる作用があります。

栄養素としては、βカロテンやカリウム水溶性ビタミンなどの栄養素が多くが含まれており、バランスの良い食材なので、犬の健康にも良い働きをしてくれます。

一年中、比較的手に入りやすい食材で、アレルギー報告も少ない食材です。

犬は食物繊維の消化吸収がよくないので生で与える場合は、細かく刻んだり、

茹でる場合は、すりおろして与えてあげると食べやすく、消化にもいいです。

比較的糖質が高いので与えすぎには注意しましょう!

キャベツ

キャベツも一年中手に入りやすく、生でも加熱して与えても大丈夫ですが、食物繊維も多く含まれるので、刻んでから加熱して与えた方が消化はいいです。

ビタミンUビタミンCカロテンが豊富に含まれています。

特にビタミンUは、胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にしてくれるので、キャベツは胃腸に優しい野菜なので食事に取り入れていきたいですね。

ただし、キャベツの芯の部分は硫酸イオンという中毒症状をおこす物質が含まれているので、与えないように注意しましょう。

また、キャベツにはヨウ素の吸収を阻害するゴイトロゲンという物が含まれており、甲状腺に病気がある場合は避けた方が良い食材です。

ですが、特に健康に問題がなければ、栄養も豊富なので取り入れていきたい食材です。

ブロッコリー

ブロッコリーに含まれる栄養素としては、ビタミンC・βカロテン・ミネラル・食物繊維などです。

また、「スルフォラファン」という成分が含まれておりこちらは抗酸化作用などの働きがあります。

ただし、「スルフォラファン」は大量に摂取すると胃腸炎などを起こすことがあるため、注意が必要です。

もう一つ、「シュウ酸」がほうれん草ほど多くないですが、含まれているので、尿路結石症を発症したことがある、今も治療中などの場合は気をつけた方が良い食材です。

もし、アレルギーなどの症状がない場合は彩りもきれいなので、少量づつ取り入れていきたい食材です。

食物繊維が多く消化にいい食材とは言えないので、茹でる・蒸すなどで加熱して細かく刻む・すり潰すなどして与えるのがオススメです。

特に水溶性ビタミンが多いので、蒸す調理方法が栄養を逃さずとれるのでオススメの加熱方法です。

鶏ささみ

動物性食材は犬にとって「脂質」「ビタミン」「ミネラル」源として大切な食材です。

ささみは、低脂肪・低カロリー・高タンパクの食材で、一般的には価格もリーズナブルなので、手作りフードに取り入れやすい食材です。

注意点として、リンというミネラルが多く含まれるため、たくさん食べることでリンの過剰摂取がおきると、腎臓の病気になったり、カルシュウムが不足して骨が弱くなったりする事があります。

ただし、キチンと量を守れば栄養価も高く、低カロリーという部分で体重管理が必要な場合でも使いやすい食材になります。

与えるときは、必ず加熱して食べやすいように細かく刻む事がオススメです。

牛肉

牛肉はタンパク質が豊富で、亜鉛ビタミンB12など栄養価が高い食材になります。

特に鉄は、赤血球にあるヘモグロビンの成分として必要で貧血防止に役立ちますので取り入れたい食材です。

脂肪分を取り過ぎると、体調を崩したり肥満の原因にもなったりするので、

なるべく少ない部位を使うなどの工夫が必要です。

寄生虫や細菌を含んでいる可能性があるため、加熱して与えましょう。

白米

白米には炭水化物植物性タンパク質ビタミンB1ビタミンB6マグネシウムなど

たくさんの栄養素が含まれています。

効率の良いエネルギー源でもありますので、量などに気をつければとてもいい食材だと思います。

ただし、与える量が多すぎると、肥満の原因になるので注意が必要です。

白米を炊かずに生米のままだと消化するのに胃腸に負担がかかるので、必ず、加熱してから与えるようにしましょう。

おから

愛犬の体重管理の役に立ちそうな食材、おから。

おからは、基本的には犬に食べさせても大丈夫な食材です。

食物繊維も多く、栄養素もタンパク質やミネラルカルシウムなどたくさん含まれています。

ただ、気をつけなければいけない点として、大量にあげると消化不良や下痢を起こしてしまう可能性がある事と、

大豆アレルギーがある犬は要注意です。

アレルギーや病気がない場合は、適量を守れば栄養価も高く愛犬の健康にも良い食材です。

愛犬の体調や食いつきを見ながら、バランス良く少しづつ取り入れてみたいですね。

手作りフードのメリット・デメリット

「手作りフードって実際栄養バランスは大丈夫なの?」と思われる方もいると思います。

手作りフードの事に関するメリット・デメリットはどんなことがあるでしょうか?

手作りフードのメリット

使っている食材などが把握できる

手作りだと飼い主さんが自分で材料をそろえるため、作った物にどんな食材を使ったか把握できますが、

ドッグフードだと、袋に書いてある食品表示を細かくチェックしないとわからないことが多いです。

新鮮な栄養素を取り入れる事ができる

使える食材で旬の物などを使う事によって、ドッグフードでは摂取出来ない

新鮮な栄養素を取り入れる事が出来ます。

また、手作りフードのほうが水分が多いため飲水量が増えます。

水分をあまり取らない犬にはオススメです。

年齢や体質、病気に応じてなどに合わせたものが作れる

市販のドッグフードも犬種別やライフステージ別など、そのときに合わせたフードが出ています。

ですが、手作りフードならもっときめ細やかに、その日の愛犬の状態に合わせたもの、

体重管理やアレルギーに配慮したものも作ることが可能です。

手作りフードのデメリット

カロリーや栄養バランスの計算が大変

犬にも一日に必要なカロリーなどが決まっています。

その犬それぞれのライフステージで変えていく必要もあり、計算方法は調べればで出来ますが、

毎日使う食材によって、自分で計算するのは少し大変です。

食べさせてはいけない食材がある

犬にとってたまねぎや長ネギは食べてはいけない食材です。

その他にも、野菜や果物、魚介類などの中には食べると身体に良くないものがあります。

こういうことも調べておく必要がありますね。

作る手間がかかる、保存が難しい

保存料などが含まれていないため、冷蔵での保存でも2~3日ぐらいしか持ちません。

小分けにして冷凍保存という手もありますが、あまりたくさんだと保存場所の確保が大変になってしまいます。

そして、お仕事などで忙しい方だと作る手間がかかり大変かもしれないです。

手作りフードを与えてあげたいけど、やっぱり難しそう!

と思う方はドッグフードに少しプラスする方法から始めて見るといいと思います。

手作りフードでカロリーコントロールする方法

一日に必要とするカロリーは犬種・年齢・運動量などで変わってきます。

愛犬のライフステージに合わせて計算しましょう。

基本の計算式:体重×体重×体重√√×126×ライフステージ数値

 

ライフステージ数値
離乳期(生後6~8週目) 2
成長期(生後3~6ヶ月) 1.5
成犬期 未去勢(1~7歳) 1
成犬期 去勢済み(1~7歳) 0.9
高齢期 (7歳以降) 0.8

こちらを計算して、一日の必要なエネルギー要求量を計算しましょう。

成犬のタンパク質の必要量は、体重1㎏あたり2.1~2.5gとされています。

炭水化物とタンパク質の割合は2:1~3:1とされています。

参考例│簡単な手作りフードレシピ

愛犬が5㎏成犬(去勢済み)の場合=1日に必要なエネルギー要求量は376㎉ タンパク質の量11.5g

にんじんとキャベツ、鶏胸肉のおじや(1食分)レシピ

・鶏むね肉         35g(約80㎉)
・にんじん         30g(約11㎉)
・キャベツ         30g(約6㎉)
・ご飯(炊いたもの)    55g(約86㎉)
  1. ごはんをやわらかくつぶす
  2. 鶏胸肉を細かく切って多めの水で茹でる
  3. にんじんとキャベツを細かく刻んで柔らかくなるまで茹でる
  4. にんじんとキャベツを茹でた煮汁の中にごはんと胸肉をいれて少し煮る
  5. 完成

鶏肉と野菜のおじや(1食分)レシピ

・鶏むね肉         35g(約80kcal)
・にんじん         30g(約11kcal)
・ブロッコリー       15g(約6kcal)
・ミニトマト        10g(大体1個分)(約3kcal)
・ご飯(炊いたもの)    50g(78kcal)
  1. 鶏むね肉・にんじん・ブロッコリーを食べやすい大きさに刻む
  2. ミニトマトは皮が気になるようであれば剥くか刻む
  3. 1と2を200~300ccの水に入れて柔らかくなるまで煮る
  4. ご飯にかけて
  5. 完成

(片栗粉でとろみをつけてもいいかもしれないです)

ヘルシーささみのごはん(1食分)レシピ

・ささみ         100g(約98㎉)
・にんじん        30g (約11㎉)
・ブロッコリー      15g (約6㎉)

※それぞれ犬の食べる量やアレルギーの有無、食材の大きさから随時変更できます。

  1. ささみは茹でるか、レンジで火を通します。
  2. ささみは手で簡単に裂くことができますので、火傷に注意しながら食べやすい大きさにしていきます。
  3. にんじん、ブロッコリーなどの野菜も粗みじん切りにし、レンジで火を通し、
  4. ささみと合わせると完成です。

計算とレシピは例としてあげてみました。ご参考にして頂けると嬉しいです。

アレルギー体質の愛犬に簡単手作りフードレシピ&ちょいプラスフード

「皮膚炎などアレルギーがある場合でも手作りフードを与えたい!」

「低アレルギーフードにトッピングしたい!」

などの場合に参考になるものをご紹介します。

食材名

にんじん(100gあたりのカロリーは39kcal)

βカロテンやカリウム、水溶性ビタミンなどが豊富に含まれています。

加熱すると甘みも出てくるので、おすすめ食材です。

鶏ささみ(100gあたりのカロリーは98kcal)

低カロリー・低脂肪・高タンパクの食材です。

嗜好性もよく使いやすい食材です。

キャベツ(100gあたりのカロリーは22.9kcal)

食物繊維やビタミンU・ビタミンC・カロテンが豊富に含まれています。

手に入りやすく使いやすい食材です。

 

ご紹介した食材は、アレルゲンフリーと言われている食材です。

これらはアレルゲンフリーといわれる食材ですので「ささみと野菜のスープ」など

アレルギー対策にも最適です!

皮膚の新陳代謝に水分を多く取ることもいいと言われているようです。

作ったスープをそのまま与えてもいいですし、ドライのドッグフードに量を調節しながらトッピングとしてのせてあげてもいいと思います。

 

 

手作りレシピで愛犬の症状が悪くなったり、元気がない、アレルギーが疑われる場合は、

かかりつけの獣医師に相談してみてください。

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まとめ

愛犬の健康管理の一つとして、食事管理はとても重要です。

手作りにはメリット・デメリットがありますが、愛犬の体調や食いつきで手を加えてあげられたらいいですよね。

美味しい食事で健康に長生きできるために、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!

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